論文検索サービスCiNiiのリニューアル版が試験公開

国立情報学研究所の論文検索サービスCiNiiのリニューアル版が試験公開されました。2009年1月9日の記事で書いたウェブがわかる本 (岩波ジュニア新書)の著者である大向一輝氏が担当されたようです。

興味深いのは

それに加えて、ぼくがどうしても入れたかったのがメタデータを提供する機能です。検索機能はOpenSearchに対応し、RSS 1.0(すなわちRDF)とAtom 1.0を返すようにしました。OpenSearchのリファレンスにはRSS 2.0とAtom 1.0の例が書かれていることが多いのですが、RSS 2.0を削ってRSS 1.0を入れたのはセマンティックウェブ屋のこだわりです。また、書誌パーマリンク(論文の詳細情報)の内容はRDFで入手することができます。このRDFでは著者情報がFOAFで記述されていて(簡単なものですが)、ソーシャルグラフの抽出に使えるようになっています。あと、検索結果のページと書誌パーマリンクXHTMLに準拠していて、それぞれxFolkとhAtomというマイクロフォーマットを埋め込んでいます。どう使われるのかはまだ想像がつきませんが、いいアイデアを募りたいところです。

次期CiNiiの試験公開をはじめました - @i2kのブログ

のあたりですね。

例を挙げると、この論文のページ

に対して

のようなRDFデータへのリンクが貼られています。

とても素晴らしい試みです。RDFというのはなかなか難しい技術ですが、このようなRDF化されたデータが増えてくるとWebはもっとすばらしいものになると思います。僕もがんばろう。